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東京モンテッソーリスクールの特色

それは「世界基準」のモンテッソーリ小学部・中学部

世界中のどこのモンテッソーリ小学校に行っても同じ環境で勉強ができます

 

異年令が同じクラスの効果

Low ElementaryとUpper Elementaryに3学年ずつ

世界中のモンテッソーリスクールでは、異なる年令の生徒が同じクラスで混合しています。実際の社会と同じです。
年下の子が年上の子をお手本にして、自分が次に年上になれば、年下の見本になろうと振る舞い成長していきます。ただ年齢が上だというだけで、先輩として敬われることはありません。年齢を越えて、良いものは尊敬され、得意なことは称賛されるという、実社会の中でもあるべき人間関係だからです。子供の環境は大人の社会と同じルールで生き方を練習しています。


テストや通知表が無い

Education is not Competition(Maria Montessori)

「教育は競争(の道具)では無い」とマリア・モンテッソーリは言っています。
一斉に同じ内容を同じ時間をかけて学ぶ集団授業では、理解度を判定するために、テストをする必要があります。その結果は序列化され、子供たちに必要の無いストレスを与えることになります。
モンテッソーリスクールでは、私たち教師が見ていますので、テストの必要はありません。ただし、通知表の代わりとして、学期ごとに子供たちが、両親の前で日頃の学習を疲労して、自らプレゼンテーションをする日があります。
通知表よりも、親子ともに具体的に納得がいくイベントです。


教師は「ガイド」です

Teacherではなく、Guideと呼ぶ理由

お子様と教師の関係は、登山家とガイドの関係と同じです。
登る山を決めて、そこに行くのは子供たちです。私たち教師(ガイド)の任務は、先頭に立って引率することではなく、子供たちにどのルートが良いか、どんな準備が必要かなど、アドバイスをすることです。もちろん、登頂が成功するかどうかは、良いガイドが、どのように関わったかというガイド(教師)の力量が問われます。
そして、最後に山頂に立つのは、皆様のお子供たちです。


モンテッソーリアプローチ

胃の痛い人に「頭痛薬」を処方していませんか?

マリア・モンテッソーリは医学部を卒業したお医者様です。
教育学部の卒業ではないので、先生としての子供たちへのアプローチはお医者様の発想と同じだと言えます。
お腹が痛いという子には、胃か腸かと診察し、いちばん症状にあった処方をします。どんな子にも平等に、決まった頭痛薬を与えるようなことはしません。つまり、お子様の様子や要求に合わせて学習のメニューが決まっていきます。


毎日のスケジュール / Daily Schedule

(9:00 ~ 15:30)

午前中は3時間連続です。特に休憩時間はありませんが、各自好きな時間に休憩し、スナックを食べることもできます。好きな教科の、好きな内容を、好きなだけやります。すべて自由ですが、勝手にやって良いという意味ではありません。正しいオーダー(秩序)の中でフリー(自由)が与えられています。
自分だけではなく、友達の集中を妨げないという重要なマナーが養われます。
 

9:00-12:00

午前の仕事時間

午前中は3時間連続です。休み時間は特にありませんが、休憩したい人は好きな時間に飲み物やスナックをとることができます。(大人の会社と同じです)
自分の好きな教科や内容を、好きなだけやることができます。また、先生のアドバイスやプレゼンテーションが必要なら、いつでも呼ぶことができます。
幼稚園では個別にやったワークを、小学生は複数でやることもできます。そこで、やり方が違うので、教え合ったり議論したりして、前に進める練習がそこにあります。



12:00-13:30

散歩と昼食

集中時間から解放されて、散歩や公園遊びでリフレッシュします。必ずリーダーを決めて、行き先も時間も子供たちが決めます。(お天気が良ければ、外でランチも)
昼食は、特に何も制限がありません。お好きなお弁当と飲み物をお持ちください。(スナックは果物を中心に当スクールで準備しています)



13:30-15:30

午後の仕事時間

午前中がアカデミックな教科が中心になるのに対して、午後は手作業や繰り返し練習などアーティスティックな内容が中心になります。もちろん。午前中の作業をそのまま続けても構いません。高学年になると(将来は)、午前午後ともに3時間ずつの仕事時間という理想型を目指します。
週に2回ほどの頻度で『Brief Meeting』をして、意見交換や発表をします。
また、外国からのお客様を迎えて、多言語・多文化の環境も準備します。



家に帰ったら、ぼーっとしてる

モンテッソーリスクールで集中したお子さんは、家に帰ると疲れてそういう様子に見えることがあります。これが普通かもしれません。会社でお仕事を頑張ったお父様のことを連想してください。
そこに宿題があったり、ママから「今日はがんばった? 何のお仕事をしてきたの?」という問いかけがあったら、それは素敵なことではありませんね。
 


カリキュラム / Curriculum

モンテッソーリ メソッド

「子供はすべての能力を持って生まれてくる」マリア モンテッソーリはこう言います。
その能力を発達段階に応じて、自分で開発するように環境を整え、時期を見計らうのが教師の仕事です。
決して伝統的な方法で「教える」ことはしません。

「一人作業から集団作業へ」
幼稚園はSelf works 個別作業を中心に、色々なお仕事を一人でこなします。自分で選んだ好きなお仕事を「飽きるまで」何度も何度もやります。子供たちが手にするMaterials お道具は、将来の勉強に繫がる教具です。 初等科はGroup work 集団作業になり、幼稚園で(個別に)やってきた同じ作業や発展内容を、複数で共同作業をします。個々にやり方が違うので、互いに議論し、「教え・教えられ」の関係を練習します。これは、社会に出て他人に説明したり、議論をする練習です。
「大スケールから小へ」
小学生の最初は「コズミック物語」から始まります。Cosmic 宇宙のように遠大なスケールの尺度を6歳の頭に描かせることで、大きな巾で知識を受け入れる「ものさし」を拡げることがねらいです。
モンテッソーリ出身の有名な事業家が、際限の無い発想力があるのは、このスケールによるものだと言えます。
「目標は世界平和」
個別の選択で個別の進度をとり、他人との比較はありません。理解する能力や進む速さは人によって違うことを尊重していますから、集団と違うからと「いじめ」を受ける必要がありません。むしろ、個を敬い尊重する心を養います
世界中の学校がこの考え方を導入すれば、互いをリスペクトし、平和になるということが世界のモンテッソーリスクールの共通の考え方です。

 

偉大な物語

 
小学生になった最初に、5つのコズミック(宇宙のように遠大な)物語を授業します。例えば 「歴史」は地球誕生の45億年前からなる大スケールの尺度を子供たちの頭の中に拡げます。
それぞれの物語の中に、科学的事実を織り込み、地学・生物学などの糸口が隠されています。そして、その探求を支えるために数学や幾何、言語学というものが必要であるとした上で、実学に入っていきます。
 

 
 

算数

cosmic fable: The story of numbers 数字の物語から始まり、The Decimal System 十進数の概念Counting beyond 10 数量の数え方を経て Memorization 暗算という過程は幼稚園で作業していることです。
*小学生から始められる方はこれらを終えてから小学内容に進みます。
小学校のスタートとしてThe Decanomial デカノミアルThe hierarchies 位取りを習い、一応の四則計算の考え方は完成します。次にFractions 分数を円盤を切り分けた教具でコンセプトを徹底します。また、整数論としてMultiples 倍数、Divisibility 約数さらにPowers 累乗という表記にも及びます。
一般の学校と違う内容として、Signed numbers 正負の数Squaring 平方数Squar root 平方根Cubing 立方数Cube root 立方根なども、幼稚園から触って親しんでいる教具で理解することもできます。
数学は、他の学問の探究の道具という位置づけですからDecimal numbers 小数Percentage 百分率Measurement 計量 Graphing techniques グラフDistance, time and speed 速さBanking and interest 預金と金利などの実学もやることになります。さらに、高校内容のAlgebra 代数に通ずる具体的アプローチがあります。


幾何

Sensorial exploration of shape 物を触るから始まり、Exploration of Plane Figures in their relations and details 平面図形の概念 Fundamental concepts 図形の基礎を幼稚園でやっています。
*小学生から始められる方はこれらを終えてから小学内容に進みます。
図形は特に、自分の手で触ってみる作業が不可欠なので、初等科であっても、何度も作業したいところです。初等科の内容は LinesAnglesに始まる Plane figures 平面図形からスタートし、Triangles 三角形Quadrilaterals 四角形をしっかりおさえて(一般の中学校内容まで踏み込みます)Polygons 多角形Circleまで進みます。
さらにCongruence, similarity, equivalence 合同, 相似, 等積Area of a plane figure 面積Volume of a solid 体積も実学として身につけます。


国語

日本語は国際モンテッソーリ教育の中にはありませんので、東京モンテッソーリスクール独自のカリキュラムで進めます。
Writing characters 文字の書き方Reading sentences 文の読み方の基礎練習は幼稚園で練習済みですから、初等科では漢字にフォーカスしてThe formation of kanji 漢字の成り立ちAnalysis of kanji 漢字の分析Relationship between hiragana and kanji ひらがなと漢字の関係を中心に広げます。
文法内容としては英語に準じて十個の品詞を順に進めます。毎日自由に読書の時間がとれますが、スクールの時間では足りませんので、お家でのリラックスした読書をお勧めします。*図書はお貸しします


英語

cosmic fable: The story of the ox and the house アルファベットの物語からスタートし、Direct preparation for writing 書き方の練習Word reading 単語の読み方(フォニックス)を練習します。
日常会話やプレゼンテーションの中で英語を使いますので、Native English Speaker に近い発音で読めるようにします。カタカナ英語はお勧めしません。国際モンテッソ ーリ協会が定めるカリキュラムでは、一般の中学校レベルまでは軽く越えるレベルまで内容が準備されていますが、個別にメニューを考えます。
国際ルール(英語圏)は次のようになっています。
Functions of words 単語の成り立ちThe function of the Noun 名詞The function of the Article 冠詞The function of the Adjective 形容詞The function of the Conjunction 接続詞The function of the Preposition 前置詞The function of the Verb 動詞The function of the Adverb 副詞The function of the Pronoun 代名詞The function of the Interjection 間投詞Grammar boxes 文法の練習Logical expression 論理的な表現Reading analysis 読み方の分析Sentence analysis 文の分析Clause analysis 句の分析Written language 書き言葉Spoken language 話し言葉


生物

Cosmic fable The Story of Life 生命の物語からスタートし、植物学から動物学へと進めます。
BOTANY 植物学The LeafThe RootThe StemThe FlowerThe Fruit 果実The SeedNon Flowering Plants 花の無い植物Classification of Plants 植物の分類Ecology エコロジー ZOOLOGY 動物学 Internal and Other Parts of Vertebrates 脊椎動物の各部First knowledge of Animals 動物の基礎知識First Classification of Animals 動物の分類Kinds of Fish 魚類Kinds of Amphibians 両生類Kinds of Reptiles は虫類Kinds of Birds 鳥類 Kinds of Mammals 哺乳類という個別の分析からThe Story of the Great River 偉大な川の物語という人体の物語をプレゼンしてInternal and other parts, comparative study 解剖Ecology: chart of interdependencies and ecosystems 生態系とつながりに発展します。


地(理)学

幼稚園でFirst knowledge of the earth 地球の知識Flags 国旗Contrasting land and water Form 陸と海のしくみを習っています。
初等科は The story(Cosmic fable)物語からはじまり、地球の成り立ちをイメージします。次に物語に沿ってExamining the nature of the Elements 物質の3態Structures/Features of the Earth 地球の構造The Sun and The Earth 太陽と地球 Protection of the Atmosphere and Rain 大気と雨The Work of Air 空気のしごとThe Work of Water 水のしごとThe Work of Ice 氷のしごとPeople Living in the Different Zones 異なるゾーンに住む人々Human Independence 人々のくらしとして、パンが農家の小麦から自分のテーブルにつくまで、色々な人が携わっているという社会の基礎を学びます。
そして、皆がお互いに負担し合う「税」についても習います。 Human/Economic Geography経済についても学びます。


歴史

最初の物語で、The Story of Life 生命の物語として、カンブリア紀からの生物の流れをプレゼンします。長い年表の上に、それぞれの時代の動物を置き、年表を完成させていきます。さらに、長い黒帯を使って、地球46億年の歴史を体験します。1億年を1mで表すと、人類の現れる50万年は0.5cmです。そのあまりに短い人類の歴史を、わずか数千年遡ってみる一般的な学校の歴史とはスケールが違います。
子供たちの頭の中に、地球の偉大さ、人類のはかなさを実感して「平和」を叫ばなくとも、しっかりとリスペクトの心が定着します。The Story of the Coming of Human Beings のあとで、The Timeline of the hand 手の歴史を体験します。その後Fundamental Human Needs 人類が必要なモノと、身の回りにあるモノから分析して、繋がりと関連を見つけていきます。
その上で、改めてTimeline of Human Beings 人類の歴史を学びます。
子供たちの頭の中に、長いレンジができあがった上での人類史です。さらにMigration 移民Civilization 市民生活の構築も深めます。また、国ごとの歴史を深めて研究もします。
*個人差がありますので、必ずしも全員がこれらすべてを履修するという意味ではありません。